家づくりをする上で、あまり林産地≠ニいう言葉を最初からお話しすることは少ないのではないでしょうか。


木の家づくりには、家の骨組みとなる構造材をはじめ、床や開口部や窓などの枠材や家具などに相当量の木材が使用されています。木材の性能は、乾燥度合いやヤング係数などの数字で表されますが、木の香りや木目、節の有無やその表情など数字に表されない、それぞれの林産地の木の品質とか特徴は、その林産地の木を実際に見たり、触ったり、嗅いだりしないと分からないものです。

そして、日本には数多くの林産地がありますが、ご縁あって付き合うことのできる産地はそんなに多くはありまえません。

私たちは、南は九州から北は北海道まで数多くの林産地に出向き、製材工場や乾燥機械、加工状況などを見て廻りましたところ、地域それぞれに使える特色ある素材はあるのですが、骨格となる構造材として確かな木材はといえばやっぱり西日本に限られます。


私たちは、木を見る前にまず木材を産出する山をみて、山や木を扱う人たちと話し合いました。木材にとって良い気候風土、地形の林産地で、その産地にとって無理の無い正統な林業に取り組まれる場から算出される木材は、みな確かで共感できる木材ですし、素敵な人たちとの出会いでもあります。そんな中でご縁あって九州では阿蘇の小国町、四国では土佐の仁淀川町、関西では奈良県吉野地方と提携に至っております。もちろん、木材によっては三重県尾鷲地方や長野県、岩手県、北海道など様々です。

ここ最近、木材品質を一定にする為に、国産木材の集成材化が国によって進められていますが、私たちは、木材の品質も含めて安心し、安全を感じ、信頼性を担保できる方法は、関る優秀な林産地の人たちにあると思います。優秀な林産地の人とのつながりを重視した木材選びを進めております。


くらし@棲家では、構造材としては国産材の杉や桧を使用します。例えば杉にもいろいろ種類があり「吉野杉」、「阿蘇小国杉」、「土佐杉」のどれかをお選び頂いています。

それぞれの杉でも特徴があり、

・吉野杉は、自然乾燥を生かし、500年の植林の歴史から育まれた目詰まりの良い骨太な
 美しさ
・阿蘇小国杉は、松のような粘りと表情、それと比重の重い強度のある木材であること
・土佐杉は、割れが比較的少なく、木目が綺麗なこと

等が、特徴として挙げられますが、住まい手の方の出身地や、縁のある産地であれば、その木材を使うことで、住まいへの思い入れがぐっと深まります。

思い入れによって、林産地が『住まいの故郷』として感じられるのではないでしょうか。また、木材は構造材だけに始まりません、床や壁や天井、開口部材、外壁材、家具材など使用する箇所は多岐にわたります。

外壁やデッキなど、風雨に晒される苛酷な環境には、水に強い信州の唐松を使用します。唐松は松脂など、脂分が多く水に強いため昔から土木工事などで土留め資材に使用されていたのですが、乾燥技術の発達で反りや捩れが解消され、今では、床材としても多用され、その飴色に変化する経年変化も楽しみの一つです。また、針葉樹ばかりを説明しましたが、種類も多く硬い樹種の広葉樹も、床材や家具の天板としてよく使用されます。広葉樹は、東北の岩手の材が量も豊富で、質も良い事から私たちもよく採用しています。

多種多様な木材を、適材適所に上手く使う。それが、木の家づくりの見え方に如実に現れてくるものです。 まずは、林産地に足を運んで、実際に使われる木を実際に使われる木を体感してみませんか?





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